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71日目 "外国人"になって2ヶ月 (カルチャーショックと異文化適応)

海外旅行は何度かしたことがあります。最長で2週間。それはただの観光客です。

 

しかし、住むとなると、意味合いが変わります。

 

 

 

 

自分は外国人だ。

 

 

 

 

 

そう何度も感じた2ヶ月でした。

 

 

 

日本にいると、外国人をよく見かけます。でもあくまで自分は日本人。

 


今回は自分が外国人になりました。

あぁこういう気持ちなのかとしみじみ思うことが多々あります。いいこともあるし、嫌なこともあります。

 

今日はそんなお話を。

 

 

 

いきなり質問ですが、

 

 

 

 


もしあなたが海外で住んだとき、

 

周りの人から

外国人として接してもらいたいですか?

それとも、現地の人と同じように接してもらいたいですか?

 

 

 

 


もしこの質問をインドネシアに来る前に聞いていたら、『現地の人と同じように接して欲しい』と答えたと思います。

 


外国人となると距離が開くというか。

なんか蚊帳の外にいる気分がして、居心地が悪くなるんじゃないか。そう考えていたと思います。

 

 

 

では実際はどうなのか。

 


結論から言うと、

 

 


現地の人と同じように生活する外国人

 

 

 

になった気がします。

 


なんかややこしい言い方ですよね笑 すみません。

 

 

 

こちらの方々はとても優しいです。

どこかへ行くときにインドネシア人と一緒に連れて行ってくれます。

車内でもインドネシア語で会話します。けっこうディープな内容の話もします。

ミクロレットに乗った際も、お客さんや運転手さんがたわいのない話をしてくれますし。

コスでも同じコスのメンバーと喋ったり。

日本人だからと言って除外することはありません。

 

 

 

 


じゃあ、どんな時に自分は外国人だと感じるか。

 

 

それは考え方の違いです。

 


現地の方は、私を現地の人と同様に扱ってくれます。

つまり、インドネシア(マナド語圏)の考え方をそのまま当てはめています。

そこに生まれるのが違和感

あ、合わないな。

と何度も感じました。

 


その瞬間、はっと、自分はここでは外国人なんだと気づくのです。

所謂、カルチャーショックです。

 


カルチャーショックは誰も悪くないんです。

自然と起こることです。そして避けられないことです。

 


この違和感とどう戦うか?

 


これがこの2ヶ月間の課題でした。

 


私はどう解決したか。

 


まずインドネシア人(マナド人)の考えを観察すること。

そして、自分を持つことです。

 

 

 

まず前者から。

違和感が起こるのは仕方ないことです。

そして自分の考え方はどうもがいても少数派。

じゃあ、多数派であるそこの文化を勉強しようじゃないか、ということです。

現地の人に質問してもダメです。

文化の中で、特に考え方って、言葉にできないこともあるんです。表面には現れない文化、専門用語でdeep culture(深い文化)と言います。

 

例えば、人から何か物をもらった時。

日本人の多くは、「ありがとうございます」と言いながらペコっとお辞儀しているはず。

なぜ日本人はもらった時にお辞儀するんですか?

 

 

例えば、飴あげるよーってマナドの人に飴の袋を渡した時。

マナドの人が「ありがとう!」と言って、飴を6個取った。

どう思いますか?

えっ?多ない?って思いませんか?

これは実際にあった話。けっこう多くのマナドの人が、5,6個取っていました。

 

こんなことって文化として説明されませんよね?これがdeep culture。

 

では、deep cultureはどう学ぶか?

それは第三者が見るしかありません。

現地の方は気づいていない文化です。

その文化ではない人が見てはじめて表面に現れる文化になります。

じっくり観察するのです。そして疑問を持つ、『なんでこうするのかな?』

行動には必ず理由があります。

文化が違えど同じ人間。

考えがあるから行動があるのです。

 

 

 

そして後者。自分を持つこと。

前者より大切なことだと考えます。

というのも、友好関係を優先して、文化をそのまま受け入れようとする人がいますが、持たないです。(耐えられない)

これまで生きてきた文化を捨てて、違う文化に変わるなんて、『我慢』でしかない。自分が壊れます。

特に、自分の文化だと嫌なこと。

例えば、私の場合、ボディータッチ。

マナドの方、とても気さくな方が多いです。出会って数秒で腕を触ってきたりします。

これがこちらでは普通なんです。

その時みなさんならどうしますか?

 

私は正直に言います。

 

学校の先生だったら、「やめてください。私は出会ってすぐの人からのボディータッチは嫌です。日本ではこのような文化はありません。むしろ嫌なことです」と言います。

街の人なら、「やめて」と言って逃げます。

 

 

 

 


何を言おうと外国人なんです。だって文化が違います。

 


海外で住む時に大事なこと。

観察、適応、自我を持つ。

 


まずは、観察。

そして、自分ができそうなことは合わせる。

自分が嫌なことは無理やりしなくてもいい。そしてわかってくれそうな相手なら、きちんと説明する。

 

 

 

説明は面倒くさいかもしれませんが、文化交流をするなら大事なことです。説明することで、相手が自分の文化に寄ってくれる可能性があります。理解してくれるだけでも大きな一歩。

 

 

 

 


日本の文化が1として、

マナドの文化を10とした時、

私は10になる必要はないんです。4ぐらいになればいいんです。

 


そして1番いいのは、説明して、お互いに文化を理解する。

日本人が4になって、

マナド人が7になる。

これが一番の理想形。

お互いが寄り添うこと。

 


そんなことを感じた2ヶ月でした。

 

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ホットカプチーノを頼んだらストローがついてきた。砂糖も2つ付いてきた。これも文化かもしれない。