インドネシア・北スラウェシで日本文化紹介
日本語パートナーズとして6ヶ月間派遣されていた間、派遣校を含め、11校で日本文化紹介の授業をさせていただきました。
日本語パートナーズが学校ですることは、大きく分けて2つあります。
「日本語の授業」と「日本文化紹介」です。
前者の「日本語の授業」は、私たちが日本で英語の勉強をしていたものと似ていると考えてください。教科書に沿って文法を勉強したり、ネイティブの発音を聞いたり、(このネイティブが日本語パートナーズになります)。派遣校の中には、日本語の授業だけしてほしい、という要望の学校もあります。
後者の「日本文化紹介」は、その名の通り。現地の先生ではなかなか教えられないことなので人気です。生徒以上に先生の方がノリノリな場合も。
準備から片付けまでかなり大変ですが、その分やりがいもあります。
NP(日本語パートナーズ)の中には、ずーーーーっと文化紹介をした人もいます。費用も時間もかかりますし、大変だろうなぁ・・・(・・;)
ちなみに、この費用は、限度はありますが、活動費として精算書類を提出することができます。立て替え期間は長くなってしまいますが。。。
今日は、私が実際に行った日本文化紹介を全て簡単に紹介します。
そして、最後に、おすすめベスト5を発表します。
海外で日本の文化を紹介する方、あるいは日本語の先生になる方、出し物して〜と頼まれた方、ぜひ参考にしてくださいね。
<文化紹介> Perkenalan budaya Jepang
◇音楽 musik
・歌 『幸せなら手を叩こう』/ lagu “Shiawasenara Te wo Tatakou”
→インドネシア語でもあるので、歌詞をローマ字で黒板に書けば、すぐに歌えます。ただ一部メロディが異なる(「♪幸せなら態度で示そうよ、ほらみんなで手を叩こう」の部分)ため、訂正が大変、というか訂正しませんでした🤣
・歌 『やくそくの木の下で』 / lagu “Yakusoku no Ki no Shita de”
日本語パートナーズの歌です。以前にもNPが派遣された学校だったら、知っているかも。歌詞が泣けます。お別れ会で生徒が歌ってくれました。
・輪唱 『カエルの歌』 / “Kaeru no Uta”
輪唱が面白いみたいです。歌詞もメロディも簡単で、盛り上がります。
◇食べ物 makanan
・おにぎり / Onigiri
のり、昆布が人気でした。梅は不人気。
・味噌汁 / Misoshiru
喜んでいたのは私だけでした・・・。「味噌汁は不人気」は、海外あるあるだそうです。
・たこ焼き / Takoyaki
蛸が嫌いな人が多く、代わりにソーセージ、チーズ、コーンを入れました。もう何焼きですかね。クルクルするのが楽しいようです。
・巻き寿司 / Makizushi
海苔がなかったので、韓国海苔で代用。美味しかったようです。
◇おりがみ
・ハート / hati
女子に人気でした。簡単です。youtubeを参考にさせていただきました。
・紙風船 / balon kertas
これは折れない人続出。綺麗にできた生徒は楽しく遊んでいました。
・絵馬 / Jimat budaya Jepang
難しかったようです...。「絵馬」という文化には、興味を持ってもらえました。
・力士 / Sumo Wrestler
紙相撲をするために作りました。
・かえる / kodok
飛ばないカエルになった生徒続出。んー難しいみたいです。。。
◇あそび / mainan
・豆つかみゲーム / mainan ambil kacang pakai sumpit
箸を使うことに興味津々。箱から箱へ出来るだけ多く移すパターン、数を決めて出来るだけ早く移すパターン。後者の方が盛り上がりました。(伝わりますかね?)
・すいかわり / mainan split semangka
参加者が意外と少ない。NPが率先してすべきだったかも?
・けん玉 / Kendama
私がけん玉が好きだったので、やりました。実際にやるよりも、人がやっているのを見る方がよかったようです。
・だるま落とし / Daruma-otoshi
一振りごとに歓声が上がりました。
・早口言葉 /bilang kata-kata secepat mungkin
ドヤ顔合戦。日本人よりも海外の人の方が上手かも。
現地語の早口言葉を生徒に教えてもらいました。
・紙相撲 / Kami-zumou
「相撲」のことを知っている生徒が多く、盛り上がりました。
・だるまさんの1日 / Darumasan no Ichinichi
日本語の単語を覚えてもらうためにしました。ただ、一定のレベルに達していないと難しいゲームです。動詞の〜ます形でやりました。(Ex.「食べます」「泳ぎます」)
・マルバツゲーム / game benar atau salah
日本の文化についてまるばつゲームをしました。まず、まるばつゲームのルールを説明するのが難しい。。。。。
・ひらがなビンゴ / Hiragana-Bingo
3×3のマスに、好きなひらがなを書いてもらいました。これも盛り上がる。カタカナ、数字、漢字、マスを増やしても面白そう。
◇服 / baju
・浴衣 / yukata
一番日本らしいと思うのかも。生徒より先生に人気でした。一番疲れた日本文化紹介。
・制服 / seragam sekolah Jepang
漫画やドラマの影響で、生徒に人気。
◇その他
・高校生活 / Kehidupan di SMA Jepang
時間割、通学、クラブ、制服など、自分の高校生活を元に教えました。
高校生にとっては、馴染みやすいテーマだったみたいです。
・壁ドン / kabedon
マンガの主人公になった気分だったようです。照れながらしてくれました。教室中から歓声が。
・お金 / Uang Jepang
お金の種類についての説明。お札に書かれているもの、コインの種類など、現地のお金とも比較ができて、NPも楽しいです。
・買い物 / berbelanja di Jepang
日本のスーパーのチラシを使って、擬似買い物ゲーム。それを現地のお金に換算もしました。日本の物価の高さに驚きが止まらない。
・家 / rumah di Jepang
日本の家について。間取りや、部屋の種類。訪問するときのマナーなど。
・マイストーリー / my story
NPの活動として教わる「マイストーリー」。これは、自分(NP)の写真を使って、目で見える日本文化、見えない日本文化を学んでもらいます。
☆おすすめベスト5☆
第5位 豆つかみゲーム
まず準備がしやすい。
箸を使うことが面白いようだ。
競争にすると盛り上がって良い。
第4位 カエルの歌
輪唱が上手くいったときの生徒の笑顔が忘れられません。
歌うことが好きな人が多く、積極的に歌ってくれる。
カエルの鳴き声が歌詞に入っているのも、面白いみたい。
15分でできる手軽さも良い。
第3位 お金・買い物
「お金」「物価」は、より日本をリアルに感じてもらえるテーマだったと思う。
インドネシアでも売られている商品を5つ選んで、チラシから値段を探してもらった。その後、ルピアに換算してもらった。現地での値段とも比較をした。
米の値段にとても驚いていた。ちなみに北スラウェシでは、1kg200円ぐらいだそう。
第2位 浴衣
本当に疲れますが、達成感が半端ないです。着付けも上手くなるし、自分の勉強にもなります。浴衣を着た生徒や先生の写真がSNSにたくさん投稿され、達成感に浸りました。
第1位 スイカ割り
インドネシアはスイカが手に入りやすい。「前」「後ろ」「右」「左」という単語も覚えられる。ルールもわかりやすい。クラスの団結力も出る。前に出て目隠しをするという参加者は想像よりは少なかったのがやや残念。嬉しかったのは、先生が別の学校でスイカ割りをしてくれたこと。NPがいなくなった後でもできることが大切だと考えているので、これは嬉しかった。
文化紹介で大切なことは、「自分自身が楽しむこと!」
文化が違うわけですから、彼らにハマらないことも多々あります。そんなとき、ショックを受けるのではなく、「自分が勉強になった」「日本文化面白いな」「他文化との比較ができたな」など、考え方を変えてみましょう。
私も実際、味噌汁が全く受けず、かなり落ち込みました。日本文化を否定されたような気持ちになりました。
でも、よく考えてみたら、彼らの食文化に味噌汁に近いものはありませんでした。
大切なのは「経験」です。
きっと、自分がいなかったら、彼らは味噌汁に出会わなかったのかなぁ・・・そう考えるとちょっとワクワクしません?