チョバチョバ - coba-coba indonesia

coba-cobaはインドネシア語で「やってみる」。インドネシアで、日本で、いろんなことに挑戦してみる。

【失敗から】 大勢の前での挨拶

日本語パートナーズとして、インドネシアの大学の文化祭(この記事に書いている文化祭)に参加した時の出来事です。

この記事では、「日本語パートナーズの自己紹介」と、サラッと書いているのですが、実は、この自己紹介で、最大にやらかした出来事がありました・・・。

 

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前で自己紹介してくださいと頼まれ、舞台に立つ。

舞台からたくさんの人・人・人が見える。

舞台から180度、いや250度にお客さんがいます。

夕方で日も落ちてきていて、照明が我々日本語パートナーズを照らしています。

お客さんの中にはスマホをペンライトのようにして振っている人もいます。

 

 

「たくさんの人」「日本人(=外国人)として立つ」「目立つ舞台」

私の心臓が次第に 

バクバクバクバク

  バクバクバクバク

このような期待度MAXな状況になると、よっしゃ、やってやるで〜!となってしまう性格です。

 

 

「maki先生は最後でインドネシア語でお願いしようかな〜」

司会者の先生による提案。

 

 

(期待が高まっている。これは決めなきゃ。)

 

 

今考えると、自分で自分を追い込んでいました。

 

 

マイクが渡され、自分の番になりました。

 

 

大きく息を吸って、まるで有名歌手のライブ会場で行われているような気分で、

 

 

「SELAMAT PAGI~~~~~~~~!!!!!!!!!」

 

 

 

会場が笑いで埋め尽くされる。

 

 

頭が真っ白になった。

 

なんでや・・・・。

 

冷静になってわかりました。

 

夕方なのに、大声で「おはようございま〜〜〜す」と言ったからです。

 

 

司会の先生も、来賓席に座っている教授方も、CPの先生も、文化祭スタッフの皆さんも、学生さんも、教えていた高校生も、見学に来ていた生徒も、階段で見ている人も、高台から見ている人も、とにかく皆さん笑っている。

 

笑い声が続けば続くほど、ライトで照らされた自分の顔がだんだんと赤くなっていくのがわかりました。

 

滞在して三週間くらいとまだまだ序盤だったので、この失敗はグサッと胸に刺さりました。(あぁ〜やらかしたぁ)

 

 

インドネシア語、教えてください〜」

先ほどの10分の1の声の大きさで呟いた。

すぐにスタッフさんにマイクを渡した。

 

 

舞台から降りると、周りを取り囲まれた。

 

写真撮ってください

握手してください

メアド教えてください

インスタグラム教えてください

 

などなど.......

 

なぜこのような状況になっているかわかりませんでした。

話を聞くと、「インドネシア語を話してくれたから」とのことでした。

 

 

外国の人が片言の日本語で話してきたときに、

「下手やなぁ」「間違ってるやん」

という感情は、きっと多くの人は湧かないですよね。

むしろ、日本語を話してくれて嬉しいって思いませんか。

きっと逆も同じです。

 

 

外国語を学ぶ時の最大の壁は「ミスを恐れること」だと思います。

母語ではないから、ミスが多くなるのも当然。「常に学習者」ですから、本当は「完璧でいなければいけない」という重圧なんて、全くありません。

 

 

今回は盛大にミスをしましたが、ミスをしたからこそ、インドネシア語にもっと親しみを持てるようになりました。自分では「大失敗」と思っても、意外と面白い結果に転がることもあります。

 

 

「失敗」はとても嫌いです。できれば失敗などない人生を送りたい、そんな風に思っている人間です。ですが、人生を振り返れば、失敗が「きっかけ」となったことが多かったです。

 

良い結果が出た出来事は、「その事実」のみが残ることが多いです。

でも、失敗した結果が出た出来事は、「その事実」よりも「反省」と「自分の行動の変化」が大きく残ることが多いです。

実は失敗の方が学ぶことが多いのかもしれません。プラス、失敗はだんだん笑い話になっていくことが多いですから。こんな得なものはないですね( ̄▽ ̄)