チョバチョバ - coba-coba indonesia

coba-cobaはインドネシア語で「やってみる」。インドネシアで、日本で、いろんなことに挑戦してみる。

141日目 2月9日事件

29日事件。

やや深刻な内容ですが、ポップにお送りしたいと思います。

 

__________

 

事件は朝に起こった。

 

私はyoutubeを観ていた。

芸人さんがドッキリにかかる映像を見ていた。

すると、携帯が鳴る。

知らない番号。

知らない番号は取らない。特に海外だとそもそも何言ってるかわからないし、怖いので出ないことにしている。

だが、3回、4回としつこくかかってくる。

「これは、誰か先生とか知り合いか?はたまた郵便局の人?」

 

Halo

電話を出た。

 

Halo, ibu Maki.

私の名前を知っている。

私が使用している銀行の職員を名乗る女性からの電話。

ツラツラと早いインドネシア語が続く。

全部聞き取れないが、唯一聞き取れたところを繋げると、

 

「あなたの口座は止まっている、でも今なら3年契約のお得なプランがある、タダで作り直せる、ジャカルタで登録する必要があるから、ジャカルタ本社へきてくれ、今あなたはどこにいますか?」

 

 

私は思った。

 

 

 

え、

 

 

 

これ、

 

 

 

詐欺じゃね?

 

 

 

ついさっきまで、ドッキリの動画を見ていたので、疑う頭にはなっていた。

 

 

 

冷静になって考えた。

 

 

だって、私の銀行口座は8日でも使えた。通常通り使えた。それがすぐに止まることあるか?9日の朝に?

しかも今日は土曜日。銀行って土日休みでしょ?

 

 

「私はインドネシア語がわかりません、英語で話してください」

と言った。とにかく詳細を語ってもらわないといけませんからね。

「えっ、あっ」

明らかに困っている。

「そうですか、すみません(゚Д゚≡゚Д゚)」

と言って電話は切れた。

 

 

怪しいなぁ~。

我々が使用している銀行は、一応国が決めた大手会社。

英語ができないってことはないはず。

そもそも口座が止まって電話はこないし。

口座の3年契約ってナンジャラホイ。

 

 

怪しいと思ったので、すぐに日本語パートナーズのスタッフさんに連絡しました。

よくあるそうです。

いわゆる詐欺ですね。

それにしても、自分の情報をどこで知ったんや?

もうプライバシーガバガバだよ。。。。。

 

__________

 

 

そして、お昼。

どんどんと部屋のドアをノックする音。

出ると大家さん。

 

So makang?(もう食べた? Manado語)」

 

Iyo (はい)」と答えるも、

 

Makang joh (はい、食べなさい)」

と渡されるケンタッキーフライドチキン

というのも、今日は大学の卒業式があったみたいで、コスではパーティが開かれている。

結婚式や卒業式など、良いことでのパーティーで出された食べ物は、その幸せをシェアするという意味で、もらうのがマナー。

なのであまり断れない雰囲気。

 

terima kasih…(ありがとう)」

と渋々言いながら、ケンタッキーをもらいました。

 

 

でも食べていませんでした。だってお腹いっぱいですもん。

 

 

2時間後、部屋のノック。

大家さん。

机の上にケンタッキーがまだある。

Ehhh, makang joh!!!!(えー食べなさい!)」

と怒られる。渋々食べる。

優しさからのおせっかいというか。ちょっとこちらの方(特に女性の年長者)はそういう傾向にあります。

 

______________

 

しかし、

 

 

 

さらなる事件は夜に起こった。

 

 

 

 

 

右腕が上がらない。

 

 

そして猛烈に痛い。

 

 

 

鏡で確かめた。

 

 

 

背中右側上部に腫れがある。

そして触る。

 

 

 

熱い!!!!

 

 

 

真ん中に黄色い点みたいなのがあって、その周辺がぼこっともりあがっている。

その周りは赤くなっていて、熱を帯びている。

色々調べましたが、自分では症状がわからず・・・、

(個人的には、蜂窩織炎[ほうかしきえん]だと思いました)

 

 

土曜の夜ということもあり、病院が閉まっているかもしれない。

かつ、明日は日曜日。キリスト教徒の皆さんは教会に行ってしまう。

また、JFJapan Foundation 国際交流基金・日本語パートナーズ事業を行なっている)のお医者さんとの話し合いで、もし何か病院に行くときは、マナドの病院を使うと決めていました。そこは24時間開いていて、日本語を話すことができるスタッフもいるとのこと。また、キャッシュレスサービスと言って、保険会社が立て替えて払ってくれるサービスが受けられる。(後々払うことになります。クレジットのような感じです)

 

その事情を大家さんに話したところ・・・

「今行かないといけないでしょ」とのこと。

うん、わかる。でももう夜だし、マナドへは行けない。

この瞬間、人生で3番目ぐらいに怒られました。めちゃくちゃ怒られました。

インドネシア語でめっちゃ言われるし、体調悪いから体に響くし、でも間違ってはないし、はい、もうすみませんって感じでした。大家さんの優しさからなのはわかりますが、きつかったです。。。。

それはさておき、大家さんの車に乗せていただき、近所の県の診療所へ。

 

 

まずは登録を行います。

初診だと、登録しますよね、それです。

でも問診も特になく・・・。名前やら年齢、国籍、宗教、住所を聞かれる。

BPJSに入っているか?」と聞かれる。

BPJSとはインドネシア国民皆保険のこと。)

「入ってるわけないでしょ!彼女日本人だって言ってるじゃない!」と大家さん。

いやいや、そんなに怒らないで(^^;;

「家族の名前は・・・」

ん~私は今一人だからなぁ。ということで空欄。残り1ヶ月半だし、もう二度と病院には来ないぞ、という意味を込めて。

 

 

 

さて診察です。

それで行ったところが、なんと入り口の前にある机と椅子。

先生が座っています。女性です。

それを取り囲む看護師さんが5人。全員女性です。

右を見るとテレビが置いてあり、それを見つめる患者さんが7人ほど。皆さんサッカーを見ている。

左を見るとカーテンとベッドがあり、おじさんが鼻にティッシュを詰めて寝ている。

 

「あなたインドネシア語はわかりますか?」とお医者さん。

「もちろん」と答えたのは大家さん。

「じゃあ英語じゃなくていいのね・・・だったら診られます」

 

私の派遣地域で英語できる人はほとんどいないです。

だいたい、「日本人です」と言ってもインドネシア語でガツガツ話されますし。

外人だから英語を喋ろうという風にはならないみたいですね。

これは日本でもそうでしょうか?

 

それはさておき、インドネシア語での問診が続く。

 

「背中がどうしたの?」

と聞かれる。

私が答えたいのは、「炎症が起きて、痛い」ということ。

 

ただここで問題が。

実はインドネシア語で、「病気」「痛い」どちらも、「sakit」と訳します。

病院も「rumah sakit (ルマー サキッ)rumah=家 sakit=病気」と言います。

 

 

なのでとりあえずsakit」と言いました。

でも私的には、「sakit(病気)だから病院に来たのに、「sakit」と答えるのはなんかおかしい気がして(゚o゚;;

 

Oke(わかりました)とお医者さん。

ほんまに伝わっとるんか?

 

そしてお医者さんに言われたことは、

「卵、鶏肉、魚介類全般、インスタント食品、ラーメンを食べるな」ということ。

(免疫力が落ちていて、食べ物からアレルギー反応が起き、皮膚に炎症が起きる。それを知らずに触ったりして傷口に細菌が侵入し炎症を起こしているらしいです)

Ehh Maki makan siang apa?(えー、まき、昼に何食べたっけ?)」

と笑いながら聞いてくる大家さん。いやいや、あなたが食べろって言ったじゃん!とは言い返せず、、、、ただ私は苦笑いした。

 

 

まずは休養、そして食べ物に気をつけること。特に卵は絶対に食べてはいけない、と言われました。

でも待って、私の地域でこれら以外の食べ物って、どうやって手に入るんだ?

 

「先生、つまり私は何を食べればいいんですか?」

と聞きました。

「それ以外です」

いやいや、それ以外を聞いてるんだよ!!!

「例えば・・・?」

と聞き返しました、

「ん~~~~、果物ね」

 

野菜もそんなにないし、これじゃあタンパク質は取れないし。

一応、フルーツ、ヨーグルト、ご飯、ふりかけ、スープでなんとか凌ごうかと思っています。

 

それにしても、なんかゆる~い診断でした。私の症状よりも、私の個人情報の方が知りたいようで。

自分は早く帰りたかったし、しんどいし。

薬を処方してもらいました。

 

薬局に行って薬をもらいます。4種類の飲み薬と、1種類の塗り薬。

 

4種類は、

Dexamethasone—ステロイド(傷口の炎症に対する)

antibiotics— 抗生物質

Vitamin— 抗ヒスタミン剤(アレルギー反応を抑える)

Alergi— 免疫改善(免疫力が落ちまっくているので)

塗り薬はステロイド軟膏でした。

 

 

まぁ、薬局でもインドネシア語での説明がバーーーーーっと。

インドネシア語を勉強して来ましたが、医療関連の単語は知らないので、困りました・・・。

あと、生物の授業は嫌いだったので(すみません)、その辺の知識がなく、本当に困りました。

そして肝心の携帯はどちらも圏外。さすが我が派遣地域。

 

 

とりあえず使用方法だけはしっかり聞いてメモしました。

帰宅してからJFの専門のお医者さんに薬についてメールを送らせていただきました。

すぐにどの薬が何のための薬なのかを教えていただきました。本当にありがとうございました。

 

さて、帰宅して次の難関。

それは、「錠剤が飲めない」ということです。

これは完全に自分が悪いです。本当に探偵ナイトスクープに送るべきでした。

でも飲まないと治りません。

錠剤カッターというものを日本から持って来ていましたので、それを使用して何とかゴックンゴックン。

こちらの薬は基本的に大きいです。そして効果抜群。そういえば体重も聞かれなかった。血圧は測ったけど・・・。あと、薬のアレルギーも聞かれました。

 

 

 

痛みとともに29日は終わった。この日がいつか笑い話になりますように。。。。

おかげさまで快方に向かっています。