108日目 インドネシア語での繋がり
休み期間に、友達と旅行へ行きました。
以前書きましたが、NPの行動には制限があります。
担当地域から出ていい日数、また1週間以内には派遣地域に戻らなければならない、など、いろいろルールがあります。
また、NPとして仕事が休みであっても、学校が正式な休みに入らない限り、休みとして認めてもらえません。
例えば、追試期間というのが1週間あります。
(ぶっちゃけ追試者はいません(笑))
でもその期間は休みではないので、旅行などは禁止です。
それはさておき、休み期間に旅行へ行った話を。
今回の旅行は、私にとって、かなり貴重な経験になったなぁと思います。
Ulun Danu Temple
(ウルン ダヌ ブラタン 寺院)
私たちはバリ島へ行きました。マナドから直行便で行ける地域がいいなぁーと思い、調べたんですけど、まぁ限られてて。あと彼女がジョグジャカルタに住んでいるので、二人とも直行便で行ける場所がいいな、ということでバリにしました。
彼女は中国人。
私は日本人。
彼女は日本語を話せません。
そして、私は中国語を話せません。
共通言語はインドネシア語です。(たまに英語。)
彼女と出会ったのは1年半前。インドネシアのとあるプログラムでルームメイトでした。
彼女との出会いが、私の言語に対する姿勢を大きく変えたといっても過言ではありません。
出会った当初、私の方が1年も長くインドネシア語を勉強していたのにも関わらず、彼女の方が喋れました。当時彼女は習って3ヶ月でした。
何が違ったか。
それは、『失敗を恐れないこと。』
語彙は少ないかもしれませんが、彼女はいつもなんとかして話そうとしていました。
その姿を見て、私は何をしていたんだ、とハッとしました。
言語学習において、何度も試すことが大切だと気付かされました。
言語は使って初めて自分のものになるんだなと。
そして、1年半ぶりにインドネシアで再会。
変わっていなかったです。
いや、変わっていたのはお互いにインドネシア語力が上がっていたことでしょうか。
やっぱり彼女は凄かったです。失敗を恐れない姿勢、またまた感銘を受けました。
旅行中、嫌なことが何度かありました。
中国人、日本人ということで、差別というか。発音をバカにされたり、ぼったくりされたり、変な場所に連れていかれたり。
そんな時にでも、彼女は冗談を言いながら主張をしていました。
私は半ギレになりながら主張しちゃいました、ダメですね(^^;;
そんな時に、彼女に言われました。
「外国語を使うことはゲームだ。母語でも伝わらないことがあるんだから、外国語はもっと伝わらないことが多い。それでも伝わったら私たちの勝ち、っていうゲーム」だと。
彼女は外国語を使うことを楽しんでいるような気がしました。
この視点は大事だと思います。
最終日に、ビーチで夕日を見ながら語り合いました。4時間ぐらい喋ったと思います。
インドネシア語の話、インドネシアでの生活の話、お互いの言語、文化についての話、将来の話、また日中関係について。
話の中で興味深かったことは、文化の話です。インドネシアでの生活において、カルチャーショックを感じた、という内容がほとんど同じでした。例えば、時間の感覚。パーソナルスペース。SNSの使い方。etc。
私たちのイメージだと、国民性が日中でかなり違うと思っていましたが、世界的に見るとかなり近い国民性なのかもしれないね、と話しました。
(ただ、彼女と私の考え方が一致しただけかもしれませんが(^^;;
今回の旅は非常に有意義なものだったと思います。違う国同士で、かつ母語で話さない。不思議な時間でした。
そして、言語の可能性を感じました。言語は世界を広げてくれるような。
インドネシア語を勉強していなかったら、彼女にも出会っていなかったし、この旅もなかったわけですから。
言語に対するモチベーションがかなり上がりました。今年は中国語を勉強しようと思います。
また会える日まで。